夏樹は買ってきた材料で、夕食を作ってくれた。
洋食でハンバーグとサラダ。
ジャガイモをふかしたもの。
ハンバーグのデミグラスソースは手作りで、とてもおいしそう。
ご飯も炊き立てでコーンスープも作ってくれて。
まるでレストランの洋食を食べているようである。
空は久しぶりに食べるハンバーグに、とても嬉しそうな表情を浮かべた。
美味しそうに食べてくれる空を見ていると、夏樹はとても幸せを感じる。
ずっと…一緒にいられたらいいなぁ…。
そう思った夏樹。
夕食を食べ終わると、空が後かたずけをしてくれた。
時刻は21時を回っていた。
「そろそろ帰るね」
ちょっと離れたくないような顔をして、夏樹が言った。
空は小さく頷いた。
「あの…さ…」
俯いている空を、夏樹はギュッと抱きしめた。
「そんな顔しないでよ。…帰りたくなくなるじゃないか…」
「…帰らなくて…いいじゃないですか…」
帰らなくていい。
そう言われると、夏樹の押さえていた気持ちがどんどん溢れてきた。
「じゃあ…帰らない…。離したくないから…」
そっと、空の唇にキスをする夏樹。
この前のキスとは違う、とても情熱的なキス…。
求める様なキスから、激しいキスになってゆく…。
スーッと、ワンピースのファスナーが下ろされた…。
ワンピースの下には、可愛いデザインの白い下着を着ている空。
下着の隙間から見える胸の谷間から、空のボリュームのある胸が見える。
首筋に夏樹の唇が這って来るのを感じると、空が吐息を漏らした。
いつのまにか下着をとられ。
直接触れて来る夏樹の唇を感じる空…。
そのまま寝室に連れていかれ、そっとベッドに寝かされると、空は夏樹を見つめた。
「奇麗だね。…ずっと、こうしたかったんだ…」
「…私も…」
「ねぇ、僕のシャツのボタン外してくれる? 」
言われた通り、空は夏樹のシャツのボタンを外した。
パサッとシャツを脱ぐと、夏樹の逞しい体が目に入り、空はちょっと赤くなった。
そんな空が可愛くて。
夏樹がギュッと抱きしめて、ゆっくりと愛撫してゆく…。
スルッと、ショーツを脱がされて。
夏樹に指が空の入り口に入ってきた。
狭い入口を広げられると、空が声を漏らした。
「痛かったら言って…」
空はそっと首を振った。
「…大丈夫…」
小さく答える空。
ギュッとシーツを握りしめている空の手を、夏樹がそっととって背中に回した。
「もう1人じゃないから。僕に、しっかり掴まってて…」
入口が清らかな川の水で潤ってきたのを感じ、ゆっくりと夏樹が入ってくるを感じた空。
痛みで声にならない吐息が漏れてきた空。
ギュッと夏樹にしがみついてくる空。
背中に爪を立てている空を感じながら、心地よい空の中を感じている夏樹。
「空…愛しているよ…。ずっと、一緒にいよう…」