でもその日は少し違ったんだ。

「はぁ.....。紗夜、惺、また後で」

周りの空気が凍りつき、星羅ちゃんもハッとしたように目を見開いていた。


―――2人があんなふうになってしまったのは森本紗夜が失踪したから。


ふと時雨が言っていた内容を思い出した。

私は.....私は2人の人生を狂わせてしまった。

そもそも星羅ちゃんが私を覚えてくれていたなんて思いもしなかったから、あの時雨の話は到底信じられるものではなかった。

でも.....やっと事実だとわかった。

ごめんなさい。

今、謝れるものなら謝りたかった。

何度謝っても足りない気がするけど。