次の日の朝のことだった。

「おはよう、奈穂」

「芽唯!おはよっ」

私に最高の笑顔を向けて挨拶を返してくれた奈穂。

奈穂の笑顔には毎朝癒される。


「そろそろミスわがまま姫こと真城星羅様がご登場の時間だね」

その言葉に苦笑しつつも確かにその通りだと納得した。

まぁ私は星羅ちゃんのわがままなところは1つの個性だと思って気にしてはいないけど。

「ほんっと邪魔。何度言ったらわかるわけ?あなたは。昨日もだったわよね?」

「す、すみません」

噂をすればやってきたわがまま姫。

いつもと同じ調子で喚き散らしている。