「6位 野山惺」

わああっと会場が盛り上がる。

「惺くん.....おめでとう!」

「ありがとう、紗夜」

幸せそうに微笑む惺くんの手をそっと握ると、一瞬驚いた顔を下後、握り返してくれた。

「紗夜はきっと優勝できる」

「.....そうだといいな」


「5位 ヘレク・マリノフスキー」

どよめきが起きる。

ポーランド勢の最高順位がこんなに低いのは前例があまりない。

「4位 真城星羅」

「まぁ.....よかったわ。今回は負けたけどまだ勝負を終わらせる気は無いからね、紗夜」

「もちろん。私たちは一生のライバル、でしょ?」

「わかってるじゃない」

似たもの同士の私たち2人は必然のように出会い、最高の親友になった。

そう考えると、人の運命というのは決まってるんじゃないかとも思える。