きらきら星に魅せられて

「先生!」

「紗夜.....」

先生は.....泣いていた。

私は先生の嬉し涙の理由がわからず先生を泣き止ませようと必死だった。

「先生、なんで泣いてるんですか?泣かないでください.....!」

「嬉しいのよ.....。紗夜。あなたは本当によくがんばった.....!」

「あ、ありがとうございます.....!」

私も釣られて涙が溢れてきた。



「ってそうだった.....。先生.....私、やっちゃいました」

感動的な場面だったのに急にあのことを思い出してしまった。

「え?」

「真城星羅と喧嘩しちゃった」

「え!?」

「喧嘩売られたから.....。あの場にいた真城さん以外の人より上手く弾くっていう勝負受けちゃった」

「まさかあの性格悪いで有名な真城星羅と喧嘩するなんて.....。あぁ、始まる前うるさいと思ったのよ。あれは舞台袖であなたたちが言い合いしてた声だったのね」

「そうなんです.....。ただ私は集中したかっただけなのに。気づいたら声が出てて。どうしよう.....」

「まぁ紗夜が成長したってことでいいんじゃない?気にしない気にしない」

「.....」

「きっと大丈夫だって。紗夜より上手い人がいても仕方ないわよ。練習の条件が全然違う中でこんなに弾ける紗夜は天才だもの」

「うぅ.....」

「ほら、元気出して。そろそろ噂の真城星羅の出番よ。見に行かないの?」

「.....行きます」