強引に人目につかないところにつれていかれた。

「って言うかなんで人殺しがこんなところにいんの?」

「ひ、人殺しはお兄ちゃんでしょ.....っ」

「どの口が言ってんの?」

「.....っ」

「いいねぇ。その恐怖に慄いた顔」

「頭おかしいんじゃないの.....っ!」

「それ以上言ったらどうなるかわかってんの?お前の人生俺1人でどうにでもできるよ?」

「.....」

「俺そろそろ出番だ。じゃあね。人殺しさん」

あの時みたいにニヤリと笑い、去っていったお兄ちゃん。


私は人殺し。

私は先生を殺した。

私の人生はあの人にかかっている。


様々な感情が混ざり、叫び出しそうだった。



「紗夜.....?」

「.....」

「紗夜!どうしたの!?」

「私は人殺し。私が先生を殺した。だめだよ星羅ちゃん。私に近づかないで。もう私に関わらないで」

「どうしたって言うのよ。紗夜、話してみて?」

「私の人生は全てあの人次第。このままだと私の大切な人みんな殺されちゃう」

「あの人って誰?」

「.....」

黙って力なく、首を振った。

だって言っちゃいけないもん。

「.....とにかく今は本番よ。紗夜の出番はもう少し。終わったらいくらでも話聞くから今は集中してちょうだい」

「はい.....」