きらきら星に魅せられて

「紗夜!」

舞台袖を出てロビーに向かう途中後ろから名前を呼ばれた。

「先生!」

「すごく良かったわよ!本当に頑張ったわ」

その言葉で涙が止まらなかった。

最近はずっと厳しいことばかり言われていたから。

先生に認めてもらうのが1番嬉しかった。

「あとは結果待ちね。疲れたでしょう?少し休まない?」

そう、結果。

これは予選だからまだ次がある。

でもあんなに上手い人たちの中私が受かるはずない.....。

「帰りたい.....」

「え?どうして?」

「だってみんな上手いもん。落ちるの見るだけなら見たくないです」

「紗夜.....。よく聞いて。これから先コンクールなんて数えきれないほど出ないといけないの。そこで悔しい思いをするから次に繋がるのよ?勉強だと思いなさい。それに.....。紗夜は本当に上手だったわ。落ちるとはまだ決まってないでしょう?」

「はい.....」