先輩の彼女

「こら!白石!」

間野さんが立ち上がって、ボールペンを投げようとする。

「えっ!本当に、イチャついてたんですか?」

その言葉に、ボールペンを投げる手が止まる。

「まさか、付き合ってたりしないですよね。」

「バカな事言うな!」

で、結局白石さんは、ボールペンを投げられる始末。


なんでそこまで、隠し通す理由が、あるんでしょうね。

社内恋愛は初めてですから、分かりません。


「俺だって、初めてだよ。」

間野さんは、コーヒーを飲みながら、しれっと答えた。

「入社当初は、大学の時の彼女と続いてたし。その後が絹花だからな。まさか俺も、隣の席の女と付き合う事になろうとは、夢にも思わなかった。」

あんなに付き合ってるって言うなって、私には言うくせに、自分は休憩室で堂々と言ってるし。

「でも、いいんじゃないか?こうして1日中、好きなヤツと一緒にいられるんだから。」