先輩の彼女

私は体を起こした。

「普通、気持ちを伝えるって言ったら、“好き”とか、“愛してる”とかじゃないですか!」

「バカ!そんな事……言えるわけないだろ‼」

結局、間野さんは照れながら、なぜか私をぎゅうっと、抱き締めてくれた。


心臓がバクバクする。

私、今。

間野さんの腕の中にいるんだ。


「久実。」

ふいに名前を呼ばれて、年甲斐もなく、キュンとする。

「俺を好きになった事、後悔させないから。」

知らない間に、目から熱いモノが流れた。

「……泣いてるのか?」

少し体を離した間野さんは、指でそっと涙を拭いてくれた。

「先輩。」

「ん?」

「私、先輩の事。好きになってよかった……」












その後、私達は先輩の家で、恋人としての甘い関係を、スタートさせたのだった。