先輩の彼女

「ここで……」

私はあえて、玄関にした。

もしも私の考えが勘違いだった時、直ぐに帰る事ができるからだ。

「あ、あの……どうして絹花と、別れたんですか?」

間野さんからの、返事はない。

「結婚考えてるって言ってたのに。」

もう、何がなんだか、頭の中が真っ白。

「私が可笑しな事、言ったからですか?だから、変な気を使って、絹花と別れたんですか?」

それでも間野さんは、黙ったままだ。

「何か……言って下さい。私、絹花から私の話をする時、先輩が笑っているって聞いて……もう頭の中、グチャグチャです。」


期待していいの?

それとも、ただの錯覚?

ダメならダメだって、はっきり言ってほしい。


「先輩。私、もう限界です。私の気持ち、聞かなかった事になんて、しないで下さい。」

すると先輩が、私に一歩近づいて、軽く抱き寄せてくれた。



「おまえが、欲しくなったから。」