先輩の彼女

15分ぐらい、走っただろうか。

間野さんのマンションに、辿り着いた。

息を切らしながらマンションに入って、オートロックの部屋の番号を入力した。

『はい。』

「斎藤です。」

『はっ?こんな時間にどうした?』

「お話があって、来ました。」

しばらく何にも反応がなかったけれど、突如鍵が解錠された。


ドキドキしながら、間野さんの部屋まで行く。

まずは絹花の事、聞かなきゃ。

そう思っていると、呆気なく間野さんの部屋の前に着いていた。

玄関が開いて、中から間野さんが顔を出す。

「こんな夜に、お邪魔してすみません。」

「ああ……」

間野さんは、私が来た理由も、検討がついてないみたいだ。


「今日伺ったのは、絹花の事です。」

「そうか。もう別れた事、斎藤の耳に入ったのか。」

「……お邪魔します。」

私が中に入ると、間野さんは玄関のドアを閉めた。

「とりあえず、何か飲み物でも……」