先輩の彼女

「お前のワガママには、もうついていけないって~」


それ……

私の事、一つも出てないじゃん!


「それで絹花は、分かったって言ったんだよね。」

「言ったわよ!」

「それで何で、私を疑ったの?」

「久実が、裕一を奪ったと思ったのよ!」

「なんで私が、先輩を奪うの!?」

「だって!」

絹花が、泣きながら言った。

「裕一が久実の話をする時って、楽しそうに笑ってるんだもん!」


間野さんが?

私の話をする時に、笑ってる?

ウソ……

あの無愛想で、冷たくて、怒る事しかしない間野さんが?

どうしよう。

絹花がいるって言うのに、私、嬉しくて仕方がない。


「何なのよ!久実まで、満更でもない顔して!もう!信じられない!」

絹花は、ソファにあるクッションを私に投げると、バッグを持って、玄関へと走って行った。

クッションが当たった私は、嬉しさで痛さも感じない。