先輩の彼女

絹花は、私から身体を離した。

「本当の事言うと。勢い余って、先輩に好きだって言った事もある。でも、先輩は聞かなかった事にしてくれって。私の告白も、なかった事にされた。」

思い出すだけで、泣けてくる。

「そんな……そんな事、知らなかった。」

「えっ!!」

私は額に、右手を当てた。


私がが先輩を好きだって事も、私が先輩に告白した事も、絹花は知らなかった?

マズい事した?

余計な事言った?


「裕一は、久実が裕一を好きだって、知らなかったの?」

「知らない知らない!」

私は頭を振った。

「じゃあ私に隠れて、裏でこっそり付き合ってわけじゃないの!?」

私は目玉が飛び出すかと、思うくらいに驚いた。

「付き合ってない!まさか!」


なんで?

なんでそんな話になってるの?


「そんな~!だったら私、裕一に本気で振られたの?」

「ちょっと、絹花。先輩に何て言われたの?」