「わぁ~・・・お優しいのはもちろんですが、3倍返しというところも太っ腹ですね~!」
へぇー瑞希お兄ちゃんが3つも・・・
へぇー瑠華さんにそんなにたくさん・・・
へぇー妬けちゃうなー・・・
〔★凛の嫉妬が再燃した★〕
「この3つ全部、お礼の品ですかぁ~?瑞希お兄ちゃんは本当にお優しいですね~?」
お礼の品とわかっていても、瑞希お兄ちゃんからというのが妬ましい・・・!!という気持ちを抑えつつ、笑顔で茶化しながら伝えれば、言われた。
「いや、全部、鳴海瑠華さん宛じゃねぇーぞ?」
「え!?違うんですか!?」
「1個だけだ。ホワイトデーじゃねーぞ?」
「で、ですよねぇ~~~!?」
(よかったぁ~)
いくらお礼と言っても、瑠華さんに貢ぐような真似を、瑞希お兄ちゃんがするわけないもんねぇ~
〔★凛の嫉妬は再鎮火した★〕
「鳴神瑠華さんに礼するなら、他の2人の分も一緒にもっていった方が話が早いと思ってな。」
「他の2人?」
「そうだ。」
思わず聞き返せば、瑞希お兄ちゃんは簡単に説明してくれた。
「渡す相手は3人。1人は定食屋に間借りしてる『NPO法人未来』の事務所にいる鳴海瑠華さん、もう1人は『NPO法人未来』の責任者の渡瀬学さん、最後の1人が丸山さんだ。」
「え!?」
お礼の品が瑠華さん1人宛じゃなかったことで嫉妬は収まったけど、今度は驚きが発生した。
「渡瀬さんと丸山さん!?」
瑞希お兄ちゃんの口から出た名前を聞き返せば、ニンマリ顔で瑞希お兄ちゃんは言う。
「知ってんだぞ?凛が家出っ子達の奪還で、事件に巻き込んだ大人達だろう~?」
「そ、それは!」
ギョッとして彼を見れば、優しい笑顔とは裏腹の低い声が瑞希お兄ちゃんから発せられる。


