胸がチリチリする状態で聞けば、あっけらかんと瑞希お兄ちゃんは言った。
「単に、『あかん』って文字入りの号泣スタンプが来ただけだ。でもよ、凛が勉強教えてたよな?」
「教えました。予習と復習両方を、です。」
「ははは!そりゃあ、大変だったな~凛?」
そう言って、私の頭をなでなでしてくれる好きな人。
「凛はえらいなぁ~よしよし♪」
「あ、頭として、仲間の面倒を見るのは当然ですので~♪」
瑞希お兄ちゃんからのいたわりで、私の胸のチリチリは消滅した。
〔★凛の嫉妬が終結した★〕
「ほどほどにしとけよ?じゃあ、鳴神瑠華さんへの礼についてだが~」
「はい!早い方が良いと思うのですが!?」
「そうだな。さすが、凛。俺が思う通りの律儀な良い子ちゃんだぜ。」
私の提案に笑顔でうなずくと、私から手を放して離れる瑞希お兄ちゃん。
(あ~!!もっと触っててほしかったのに・・・!!)
名残惜しい気持ちで、彼を目で追う。
瑞希お兄ちゃんは冷蔵庫を開けると、慎重な動作で『それら』を取り出した。
「凛がそう言うと思って、用意しといたぜ?」
「え?」
私に笑顔を向けながら言う瑞希お兄ちゃん。
彼が冷たい家電製品の中から取り出したのは大きな3つの紙袋。
私の目の前のテーブルに静かに置いた。
「瑞希お兄ちゃん、これは・・・?」
「おう。オメーが言った鳴海瑠華さんへのお礼の品だ。」
「え!?もう準備されてたんですか!?」
「まぁな。俺は勤勉な日本人だからよぉ~?」
「さすがです!瑞希お兄ちゃん!!」
ますます惚れてちゃいます!
「ははは!ありがとよ~」
中をのぞけば、色違いのリボンで、キレイにラッピングされた3つの箱があった。


