やってきた冬に、舌打ちをした。




「ダイスキ」



「うん」



「ダイスキ……ッ」



とめどなく、溢れて。溢れて。



霜咲、だいすき――。



霜咲の濡れた瞳が、互いの白い息を映し出す。



儚い命を映すかのように綺麗で、ふわふわと舞っていて、でも確かにそこにあって、私の想いに終わりがないことを示しているようだった。



END.