「ダイスキ」 「うん」 「ダイスキ……ッ」 とめどなく、溢れて。溢れて。 霜咲、だいすき――。 霜咲の濡れた瞳が、互いの白い息を映し出す。 儚い命を映すかのように綺麗で、ふわふわと舞っていて、でも確かにそこにあって、私の想いに終わりがないことを示しているようだった。 END.