(和真side)
名前を呼びながら降りるともう居なかった。

母「...やっぱり、居づらいのかしら」
父「そうかもな」

藍は本当の家族じゃない。
今、藍が総長を務める〖桜雅(おうが)〗の先代総長であり、父さんの弟である洸(こう)が連れて来た。
実の両親も知らない。
記憶が無い藍は自分が養子だとは知らない。

和「母さん、藍は?」

俺は知らないフリをして藍の居場所を聞く。

母「藍なら倉庫に行ったわ、落ち着かないわね」

そう言って笑うと隣の屋敷を片付けに行った。
(和真end)