〜緊急事態〜 side*芽衣羅 「やっと着いたぁ〜」 「そうだね、家結構離れてるもんね。疲れた?」 「ううん、だいじょぶっ。」 ふぅ…と息を整えてから教室の中に入る。 ガララッー。その瞬間、 「おはようございます。三浦さんっ……!」 「おはよう」「おはよう」と、色んな女の子から挨拶が飛んでくる。 人気者で、ファンクラブまである事も知ってるけど…ちょっと胸がチクッとする。 いつからこんな悪い人に自分はなったんだろう。皆のつーちゃんなのに…私のじゃない。ただの幼馴染みなのに。