――…それから、1週間と少し経った土曜日。

雲ひとつない快晴の空の下、軽い足取りを隠そうともしないまま今に至る。



「とりあえず、今日のスターティングメンバーはいつも通りだ。三崎は後衛から、天城インで始める」

「「はい!」」

「……あとは何だ、…特に言うことがないな」

「「ははっ」」



朝の9時。

もうすぐ糸島大付属の面々が到着することだろう。どうやらそのタイミングを見誤った監督は、もう話すことがなくなってしまったようだった。

…部員と阿部先生にも笑われて恥ずかしそうに俯くのが可愛らしい。本人には絶対に言わないけれど。


スパイカーに朝陽と大和、セッターに青葉先輩、ブロッカーに悠誠と理央先輩、レシーバー兼スパイカーにイズ、そしてリベロに隼人先輩。


立花の最強の布陣だ。今日も青の魔術師たちは、類い稀なる速さとともにコート上を翔けるのだろう。



――…ガラガラッ