――…待ってる。


壮大な海のように

深く、優しく、穏やかに包み込んでくれる


唯一の凪いだ青を、わたしはずっと待ってる。




「ちさき」




――…先輩、

だいすきです。




「俺は、お前のことが嫌いだよ」




だいすき、です。

――…あなたがわたしのことを嫌いでも。


あなたが纏う青を、信じています。



【凪いだ青を待ってる】