「咲良、ご飯食べないの?」

「あ、うん、あたしいいや、動かなくなる。」

午前中が終わり、午後からは高校生の部。


試合前を理由に昼ご飯食べなかったけど、本当は食欲がなかった。


「トーナメント出ました。」

2年生が部室までトーナメント表を持ってきてくれる。


どれどれ、、、、


「咲良!!」

見てたら、結依が大きな声であたしを呼んだので驚いた。



「え、なに。」


「決勝で待ってるから。」


ほとんどうちの高校のメンバーしかいないこの試合で、あたし達が負けるわけにいかない。

結依も同じ考えなんだろう。


「わかった。」


決勝戦まで、5回。

あたしの体力が待ちますように。