そばにはいれないから。




「………なんか静かだね。」

さっきまで聞こえてた声が全く聞こえなくなって5分。

物音一つしない。


「ちょっと見てみるわ。」

そう言って、ドアをそっと開ける渚くん。


「ん?」

中を覗いて、そう言ってゆっくり中に入っていく。

渚くんが入った後、中を見てみると武道場の畳の真ん中で寝転がってる誠也。


そこについて、こっちを見た渚くんは


「寝てるんだけど。」

と小声であたしに伝えた。


「えっ?」

そっと近づいてみると、本当に寝てる誠也。

武道場の半分側の畳の端っこで。


「爆睡じゃん。」
 

「あんまり夜寝れてないみたいだったからな。」


「そっか。」


誠也の涙でびちょびちょの寝顔を見てたら、なんか泣きそうになった。