太宰さんがいなくなってから三日後。 私は学校の帰り道、勢いつけて逃げるように走っていた。 学校はやっぱり大嫌いだ! 令奈が肩で大きく息をしている。 集団無視、筆談用のノートに悪口がぎっしり、私物が失くなる……。 何も変わらない毎日。 嫌な事がずっとずっと続く……。 もう、限界! 私は、また、この川に来てしまった。 ここは、玉川──。