「あーあ、ガラスが割れてるぞ。てか、マジでなんなんだよこいつら。気持ち悪ぃな」


「もう、そんなのどうでもいいじゃない。私は早く休みたいのー。どこに行ってもこのキモイやつらがいるんだからさー」


声の感じは若い。


と言うよりも、私達とそんなに変わらない感じがする。


そのふたりが、イーターが割ったガラスから校舎の中に入って来て。


「やっぱりだぜ。お前らがこの化け物をやったんだろ?」


そう、なんの挨拶もなしに尋ねて来たのだ。


「え、ええ。そうですけど。学校をイーターから守ってくれた子はもう……」


どういう返事をするか、迷っているのがわかる。


それでも、高下に視線を向けて俯いてそう呟いた。


「うわ! マジ!? 死体と一緒にいるとか気持ち悪いんですけど。どうでもいいけど早く片付けておいてよね。この化け物も、死体も」


そう言い、イーターの上を歩き、私達を押し退けると、女の人は高下の遺体を踏み付けて廊下まで歩いたのだ。


「ちょっと! 何してるんですかあなたは!」


さすがに常識を逸脱した行為に、雄大が女の人の手首を掴んだ。


「何って何よ? 痛いんだけど、離してよ」