「!? な、何! この光は!」


真倫ちゃんが、光を遮るようにして腕を上げ、目を細めてその光の方を見る。


「もしかして……助けが来たの!?」


絶望の中の救い。


そう期待したのは真倫ちゃんも同じはず。


その光が突然消えて、今まで気付かなかったエンジンの音が聞こえ始めた。


「バイク? イーターになってない大人がいたの? 救助に来てくれたんだ」


少しだけ笑顔になり、外を見る真倫ちゃん。


もう少し早ければ、高下が床に這いつくばることもなかったのに。


過ぎたことはもうどうしようもないけど、どうしても考えてしまう。


「皆、大丈夫か!? すまない。音楽室の鍵が見当たらなくて、探していたら遅くなった」


今になって、ようやく鍵を取りに行った雄大が戻ってきた。


そして、高下の哀れな姿を見て、小さく「あぁ」と声を漏らす。


「遅いよ雄大! 高下が……ひとりでイーターのほとんどを殺して……イーターに食われたんだよ」


「俺が遅れたばかりに……すまない、高下」


雄大と真倫ちゃんが話している間にも、バイクから降りたふたりの人影が、こちらに向かって歩いてくるのがわかった。