え?


イーター達を全員殺して、安堵したその時だった。


高下の口から飛び散る大量の血。


何かが砕かれる音と共に、グラリとバランスを崩したように奇妙に頭部が胸の前に垂れ下がったのだ。


その光景を……私と真倫ちゃんは、何が起こったのか理解出来ずに。


「ぶフルぁぁァぁっ!! うメェぇぇッ!」


高下の背後。


肩を掴んで血塗れの口を歪めて笑う、イーターがそこにいた。


「た、高下さん……嘘でしょ……」


あんなに強かった高下が……茂手木の恨みを晴らすんだと、死に急いでるようにも見えた高下が、こんなにも呆気なくイーターに。


「お、お前っ! 高下を離せ!」


呆然と立ち尽くす私とは対照的に、真倫ちゃんがバットを握り締めてイーターに飛び掛かる。


恍惚の表情を浮かべるイーターに、容赦なくバットのフルスイングを見舞って。


後方に弾かれて、仰向けに倒れたイーターの頭部に、何度もバットが振り下ろされた。


「はぁ……はぁ……このっ! このっ!」


ゴンゴンと響いていた音は、次第にグチャグチャという液体混じりの音へと変化し、イーターが絶命したのだということを知らせてくれた。