「な、なんだよ! 諦めろってのか!? 諦めて、茂手木が死ぬのを黙って見てろって言うのかよ! 冷たい野郎だな!」


桐山のその言葉に怒ったのか、雄大が眉間にシワを寄せて桐山に近付いた。


「だったらお前がどうにかしてやればいいだろ! 治せるものなら治してる! だけどどうすることも出来ないんだよ! 俺達は! なんの知識もない、何も出来ないただの子供なんだ!」


雄大のその言葉は、私達を絶望させるには充分なものだった。


決してそう思っていなかったわけじゃない。


ただ、改めて認識させられたというか、中学生にもなれば何だって出来ると思っていた私達に、現実を突き付けたというのが正しいかもしれない。


「ああ……うぅ……痛い……よ」


そして、茂手木はいつ終わるともわからない苦しみの中にいる。


今の状況で、茂手木の最大の不幸は気絶しなかったこと。


酷い言い方だけど、いっそ死んでしまえば、こんな苦しみを味わわなくて済んだかもしれなかったのに。


「じゃ、じゃあ……どうすればいいんだよ」


桐山の言葉にも力はない。


苦しむ茂手木をどうすることも出来ない無力感に打ちひしがれているのだろう。