しばらくして、春瑠さんがスッキリした様子で、タオルを頭に乗せて音楽室に入って来た。


「あれ……起きてるのは愛莉ちゃんだけか。皆、疲れたんだろうな」


「は、はい。私、食べるのが遅くて」


考えながら食べていたら、他の皆は次々と食べ終わって寝てしまった。


疲れているのもあるとは思うけど、何よりも希望を失ったショックの方が大きいと思う。


「あれから……何日経ったんだろうね。人間は陽の光を浴びない真っ暗な場所だと、二日間くらいは寝ていられるそうだから、時計が動かない今、僕達にはそれを知る術はないんだろうな」


買い物カゴからお弁当を取り出して、そこから一番近くの椅子に腰掛けた。


「こうして落ち着くと、どうしても桐山くん達のことを考えてしまうな」


食事を摂りながら、寂しげに春瑠さんが呟いた。


「……はい」


つい数時間前まで、何とか私達をまとめようと奮闘していた雄大。


私達に寄り添って、でも、頑張って私達についてきてくれた大河くん。


いなくなったら途端に辺りが静かになったと感じるくらいにうるさかった桐山。


ひと一人、いなくなるだけでも寂しく感じるのに、3人もいなくなってしまったら、寂しいなんてものじゃないよ。