五月の結婚式から半年目の土曜日、私たちは自宅でお祝いをすることにしていた。
三実さんが昼過ぎまでお仕事で出かけているので、私は朝から部屋を掃除して買い物に行き、料理の仕込みをした。三実さんがよろこんでくれるのを想像して、色々なメニューを考える。
筑前煮、竜田揚げ、お刺身、ハーブ入りのサラダ、茶わん蒸し、エビチリ、ミニグラタン……。和洋折衷で仕上げる。
お酒はワインと日本酒を用意した。まだ飲み慣れていないので、こういう時にどんなお酒を用意したらいいのかわからない。日本酒はお義父さんと飲んでいたのを見かけたし、ワインもこの前のフレンチで飲んでいた。確実に飲めるお酒を揃えたんだけれど、三実さんはどんな種類も平気そうだなあと今更ながらに思う。
「幾子、すごいな!」
帰ってきた三実さんは私が作った料理に目を丸くしている。気合い入れ過ぎちゃったかしら。
「美味しそうだ。出来上がったらすぐに食べたいな」
「あら、お昼食べてないんですか?」
「暇がなかった。幾子と祝いだから、食事は後回しにして帰ってきてしまった」
それなら、かなり空腹のはず。私は急ピッチで食事の準備をする。
食卓に並んだ料理は我ながら壮観だ。SNSをやっていたら、全部写真を撮ってアップしていただろう。気合いと愛は込めた。
「幾子、乾杯だ」
「はい」
「結婚半年を祝って」
私たちはワイングラスを軽く合わせ乾杯をした。
三実さんは素晴らしい食欲で、次々に料理を片付けていく。ごはんも吸い物もお替わりするくらいだ。
「美味い。幾子の料理は本当に美味い」
「三実さんが喜んでくれるのが一番嬉しいです」
美味しそうに食べてくれるだけで作り甲斐がある。三実さんが心から誉めているのが伝わってきて、照れてしまった。
三実さんが昼過ぎまでお仕事で出かけているので、私は朝から部屋を掃除して買い物に行き、料理の仕込みをした。三実さんがよろこんでくれるのを想像して、色々なメニューを考える。
筑前煮、竜田揚げ、お刺身、ハーブ入りのサラダ、茶わん蒸し、エビチリ、ミニグラタン……。和洋折衷で仕上げる。
お酒はワインと日本酒を用意した。まだ飲み慣れていないので、こういう時にどんなお酒を用意したらいいのかわからない。日本酒はお義父さんと飲んでいたのを見かけたし、ワインもこの前のフレンチで飲んでいた。確実に飲めるお酒を揃えたんだけれど、三実さんはどんな種類も平気そうだなあと今更ながらに思う。
「幾子、すごいな!」
帰ってきた三実さんは私が作った料理に目を丸くしている。気合い入れ過ぎちゃったかしら。
「美味しそうだ。出来上がったらすぐに食べたいな」
「あら、お昼食べてないんですか?」
「暇がなかった。幾子と祝いだから、食事は後回しにして帰ってきてしまった」
それなら、かなり空腹のはず。私は急ピッチで食事の準備をする。
食卓に並んだ料理は我ながら壮観だ。SNSをやっていたら、全部写真を撮ってアップしていただろう。気合いと愛は込めた。
「幾子、乾杯だ」
「はい」
「結婚半年を祝って」
私たちはワイングラスを軽く合わせ乾杯をした。
三実さんは素晴らしい食欲で、次々に料理を片付けていく。ごはんも吸い物もお替わりするくらいだ。
「美味い。幾子の料理は本当に美味い」
「三実さんが喜んでくれるのが一番嬉しいです」
美味しそうに食べてくれるだけで作り甲斐がある。三実さんが心から誉めているのが伝わってきて、照れてしまった。



