朝ご飯の支度をするために、私はベッドから出る。そして、モノトーンのギンガムチェックのブラウスと赤いスカートに着替える。

おしゃれなアレッサンドロさんのおかげで、私もコーディネートが上手にできるようになったかな?大人っぽい服やガーリーな服を上手に着こなせるようになったことは嬉しい!

イタリアの朝ご飯は甘いものから始まるんだ。ビスコッティと呼ばれるビスケットや、タルトなどを食べるんだって。そんな甘い朝ご飯も好きだけど、今日はお味噌汁や焼き魚でしょっぱくいきます!

ご飯を作っていると、「おはよぉ〜」とアレッサンドロさんが起きてきた。

「おはよう!」

私が笑うと、アレッサンドロさんはふわりと私を抱きしめる。これは同居を始めてから毎日欠かさずやっている。ハグやキスは当たり前。

「アレッサンドロさん、ご飯作らないと……」

「じゃあ、キスさせて?」

アレッサンドロさんに見つめられ、私は許可する。すると、角度を変えながらアレッサンドロさんは何度も唇を重ねてきた。