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「恭也様のお連れ様ですね、こちらへどうぞ」

「......はっ、はい!」



わたしは、彼に右手を掴まれ、
そのまま車へと乗る。



一体どこのお偉いさんのお坊ちゃまなのか......




「彼女の家までお願いします」

「えっ!?」



わたしの思わず出た言葉に
彼は、ん?と首を傾げる。



......っ



そうだよねわたし、今がずっと続くなんて
そんなことある訳ないのに。



あの家に帰らなくちゃ行けないのに。




「......すみません、お願いします」


わたしはペコッと運転手さんに一礼した