車に乗って学校に向かう。 やっぱりどこまでも恭也くんのお家は お坊ちゃま一家みたいだ。 「詩乃、はい、これあげる」 「これは......?」 恭也くんから渡されたのは、 可愛いリボンの着いた鍵だった。 「俺ん家の合鍵」 「......っ!?!」 「だって、無いと困るでしょ? はい、無くさないよーにね」 わたしはどこまで この人に甘えていいのだろうか