総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



 おかしすぎて、笑いそうになる。

 由姫は、驚いている教師に、きょとんと不思議そうな表情を向けていた。



「あれ? 途中に式もいりますか? 黒板に書いたほうがいいですか……?」



 ふっ、たぶん由姫だけが、この状況をわかってない。

 まあこれで……誰も由姫をバカになんて、できなくなっただろ。



「せ、正解だ……座り、なさい」



 悔しそうに言った教師。



「……マジかよ」



 双子が、驚き余ってかそう声を漏らしていた。



「つ、次の問題! 如月華生、答えろ!」



 うわ……。