「由姫、俺と仲良くしよう。こいつとはしなくていいから」

「ええっ」



 拓ちゃんは、海くんとあまり相性がよくないのかな……。

 前の席で話している私たちを見て、後ろの弥生くんと華生くんが面白くなさそうに呟いた。



「俺たちはごめんだし」

「仲良くする義理もないからな~」



 このふたりには、少し嫌われてるみたい……あはは。

 苦笑いを返すと、隣から殺気が。

 拓ちゃんが、これでもかと鋭い視線で双子組を睨みつけていた。



「……お前ら由姫のこと傷つけたら焼き殺すからな」

「た、拓ちゃん落ちついてっ……!」



 今にも殴りかかってしまいそうなほど殺気を放っている拓ちゃんを、なんとかなだめて落ちつかせた。

 いろんな意味で……賑やかな日々になりそうだっ……。