「マジで……! 同じクラスとか、運命だなっ……! つーか、その格好は……?」



 うっ……。

 きっと、変装のことを言っているんだと思う。



「格好?」



 海くんが不思議そうに私を見たので、慌ててごまかした。



「あ、えっと、なんのことかな……あはは」



 バレたらお父さんに怒られるっ……。

 海くんに見えないように拓ちゃんにシーっ!と合図をすると、どうやら伝わったらしい。

 それ以上は何も聞いてくることはなく、ひとまずごまかすことができた。

 それにしても……。



「拓ちゃんすごくかっこよくなってるから、気づかなかったよ……!」



 本当に、おっきくなったなぁ……。