どうしてそんなに驚いてるんだろう……? どしどしと、こっちへ歩み寄ってくる彼。 じっと私を見つめてから、わなわなと口を開いた。 「お前まさか……由姫!?」 ……え? 『由姫ー!』 一瞬、昔の思い出がフラッシュバックした。 懐かしい……幼なじみの記憶。 幼なじみの……。 「俺だよ! 拓真!! 覚えてない……?」 拓真……? ……っ、まさか……! 「拓ちゃん!?」 驚きのあまり、愛称を口にして立ち上がった。