総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「照れてねーよ!!」

「お前は黙れ! 死ね!!」



 と、とりあえず、怒ったわけではなさそう……?



「ま、悪い奴らじゃないから、安心してくれ」



 海くんの言葉に、こくりと頷いた。

 よくわからないけど、せっかく近くの席なんだし、仲良くなれたらいいな……。

 そういえば、さっき首席がどうのって話してたけど……。



「海くんは頭がいいの?」



 2学年の首席は海くんなのかな?



「俺? 由姫よりは下じゃない?」



 わ、私よりはって、私はそこまで頭がいいわけじゃ……。

 ただお母さんが昔大学の教授をしていて、幼い頃からつきっきりで勉強を教わっていたくらい。



「さっき海くんが首席って……」

「あー、まあ何度か。でも、ずっと首席ってわけじゃないし、俺より1位多く取ってる奴がいるから」

「そうなんだ」



 それじゃあ、ずっと同じ人が学年トップってわけではないのかなぁ。