総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜




 舜先輩、ごめんなさい……。

 騙しているような気持ちになって、罪悪感に襲われた。



「どうした? そんなに驚いて……」



 驚きを隠しきれない私を見て、舜先輩が不思議そうにこっちを見た。



「い、いえ……その、サラって人と、知り合いなんですか?」



 たぶん噂がひとり歩きしちゃったんだ……だって私、舜先輩と会ったことないはずだもん……。



「一方的に、な。助けられたことがあるんだ。本当に……美しかった。この世にこんなキレイなものがあるのかと思ったよ」



 え……会ったこと、あるの……!?

 それでも好きでいてくれたって……舜先輩、目が悪いのかなっ……。



「へ、へー……そうなんですか……」



 もうそれしか言えなくて、自然と下がる視線。