「当時のサラを知っている奴は、みんなあいつに惚れてるだろうな。2年前急に姿を消したんだが……どいつもこいつも行方を捜してるよ」
え、ええっ……!?
いったいどういう状況になっているのかまったくわからず、開いた口が塞がらない。
わ、私、チビだしグズだし秀でたところなんてない女なのに……みんな勝手な幻想を抱いてるんじゃないかな……。
どうしよう……サラが私だってバレたら、がっかりされそうっ……。
「俺も捜しているんだが、見当もつかないんだ」
しゅ、舜先輩までっ……!?
こ、ここにいます! こんなちんちくりんで、すみません……!
土下座したい気持ちになった私に、追い打ちをかけるように告げられた言葉。
「さっき言っただろう。俺の好きな相手だ、サラは」
「……っ!?」
か、片思いの相手って……! う、嘘……!

