総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



「当時のサラを知っている奴は、みんなあいつに惚れてるだろうな。2年前急に姿を消したんだが……どいつもこいつも行方を捜してるよ」



 え、ええっ……!?

 いったいどういう状況になっているのかまったくわからず、開いた口が塞がらない。

 わ、私、チビだしグズだし秀でたところなんてない女なのに……みんな勝手な幻想を抱いてるんじゃないかな……。

 どうしよう……サラが私だってバレたら、がっかりされそうっ……。



「俺も捜しているんだが、見当もつかないんだ」



 しゅ、舜先輩までっ……!?

 こ、ここにいます! こんなちんちくりんで、すみません……!

 土下座したい気持ちになった私に、追い打ちをかけるように告げられた言葉。



「さっき言っただろう。俺の好きな相手だ、サラは」

「……っ!?」



 か、片思いの相手って……! う、嘘……!