総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜

「あはは……ふたりとも、また明日会えるよ」



 そう言って、抱きついてくるふたりの頭を撫でる。



「俺も今日バスケ部行かなきゃだから、帰るわ。またな由姫」

「うん! バイバイ」



 今日はみんな用事があるんだなぁ。

 ひとりで帰るのなんて、初めてかもしれない。

 カバンを持ち、私も教室を出る。



「……あ、あれ編入生だよ」

「うわー、初めて見た。噂どおりじゃん」




 編入から2週間たっても、相変わらずまわりの目は変わらない。

 いつもは誰かと一緒にいるから、他の人に視線が集まっているみたいだけど……今日はすごく見られている気がする。

 もちろんいい視線はないため、できるだけ目立たないように隅を歩いた。

 すると、向こうから歩いてくる、生徒ではない人影が見える。