「今日の昼休み、お前を袋叩きにする計画があるらしい。相手はfatalの端くれだ」



 案の定しょうもない情報に、ますますあくびが止まらない。

 この学校には、暇な奴しかいないのか。



「場所は?」

「お前のお気に入りの場所だそうだ」



 ケンカなんかめんどくさいことこの上ないが、向こうから来るなら片づけるしかない。

 適当に殴っとけばいつの間にかぶっ倒れてるから、たいした手間でもないけど。



「やられるなよ、“総長様”」



 にやりと笑う舜に、俺は眉間にシワを寄せた。

 他の奴がどう思っているか知らないが、俺はこの肩書きが好きじゃない。

 つーか、わざわざ自分たちで肩書きをつけているのがダサい。

 なりたくてなったわけでもねーし……前の頭が勝手に押しつけられただけ。

 このグループに入ったのだって、どっかに所属しないと面倒だから、舜に頼まれて入っただけ。