「は、はい……」 この1万円札も使わなきゃいけないから、食べたいものがある時はいつでも言ってほしい。 蓮さんが好きなメニューの時は、私からも声をかけさせてもらおう。 お隣だし、半年間ここにいさせてもらうお礼も兼ねて。 「蓮さんって、他には何が好きなんですか?」 私の質問に、蓮さんはなぜか言葉を詰まらせた。 少しの間悩むように黙り込んだ、恐る恐る口を開いた蓮さん。 「……別に、なんでも」 この反応は、何かあるはずだっ……。 そう思ったけど、言いたくないなら無理に聞かないほうがいい。