「ハンバーグ……」 ぴくりと、蓮さんがその単語に反応を示した。 もしかして、蓮さん……。 「好きですか?」 そう聞くと、図星だったのか恥ずかしそうに視線を逸らした。 「……別に」 ふふっ、ちょっと意外……。 蓮さんって、優雅にステーキとか食べていそうなイメージだったから……。 かわいい一面に、思わず笑みがこぼれた。 「よかったら、一緒に食べますか?」 私の言葉に、蓮さんは目を見開いてこっちを見た。 「いいのか?」 心なしかその目が期待に輝いている気がして、また笑みがこぼれてしまう。