体育の授業が終わり、着替えて教室に戻る。

 昼休みだから、みんなを待たせてはいけないと急いだ。

 教室に戻るとみんな待ってくれていて、慌てて駆け寄る。



「遅くなってごめんね……!」

「全然。食堂行くか?」

「うん!」



 海くんに返事をして、お弁当をカバンから取り出す。

 よし行こうと歩き出した時、私は違和感に気づいた。

 あ、あれ……?



「弥生くん、華生くん……?」



 いつも、私の後ろか前を歩いて、頑なに誰かの隣を歩こうとしないふたり。

 それなのになぜか、今は私の左右にぴったりと並んでいる。

 ふたりの行動に首をかしげると、逆に問いかけられた。



「ん?」

「どうしたの、由姫?」



 ど、どうしたのって……。