「かよ! ちょっと来て!」 「ど、どういたの?」 「……地味、メガネが……」 かよは俺の顔を見ながら、きょとんとしている。 「俺が弥生だって、気づいたんだ」 「……は?」 俺と、まったく同じ反応。 そうだよな。ありえないって思う、よな……。 とにかく、確認しないと……。 「かよ、ちょっとマスクつけて!」 「え、あ、うん」 俺に言われるがまま、かよは体操着のポケットからマスクを取り出した。 逆に、俺はマスクを外してポケットに直す。 心臓が、異様なくらいドキドキと大きく脈打っていた。