総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



「かよ! ちょっと来て!」

「ど、どういたの?」

「……地味、メガネが……」



 かよは俺の顔を見ながら、きょとんとしている。



「俺が弥生だって、気づいたんだ」

「……は?」



 俺と、まったく同じ反応。

 そうだよな。ありえないって思う、よな……。

 とにかく、確認しないと……。



「かよ、ちょっとマスクつけて!」

「え、あ、うん」



 俺に言われるがまま、かよは体操着のポケットからマスクを取り出した。

 逆に、俺はマスクを外してポケットに直す。

 心臓が、異様なくらいドキドキと大きく脈打っていた。