いやいや理事長、学校的に大丈夫なんですかっ……!?

 まあ別に、部屋が分かれているなら気にすることもないのかもしれないけど……。

 それに、相手の男の子も、私をどうこうだなんて思わないだろうし、何より、同世代の男の子になら力で負けない自信がある。



「半年後には女子寮に個室を用意させてもらうから、半年だけ我慢してもらえないだろうか……?」



 懇願するような視線を向けられ、NOとは言えない雰囲気になった。

 ……仕方ない。



「は、はい……わかりました……」



 春ちゃんにはきちんと説明するとして、今はYESと返しておこう。

 事情があるなら仕方ないし、たった半年だもの。

 私の返事に、理事長はあからさまにほっとした表情を浮かべた。