総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



「位置について、よーい……ドン!」



 先生の号令と同時に、走り出す。

 風を切るイメージで、短い50メートルという距離を駆け抜けた。



「白咲、タイム……7.2秒」



 先生が、なぜか驚いた表情で言った。



「あれ、タイム落ちちゃった……」



 前は7.0だったのにっ……。

 若干ショックを受けながら、ペアの女の子に伝えに行く。



「あの、50メートル7.2秒です」

「……は、はい……」



 え? ど、どうして敬語なの……?

 目を見開いてこっちを見ているけど……いったい、どうしたんだろう……?

 不思議に思ったけれど、次の種目まで時間があるから拓ちゃんたちのほうへ駆け寄る。