総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「ふふっ」



 隣から聞こえた笑い声。



「あ……」
 


 まずいっ……。

 私の足を引っかけるように、隣の女の子の足が前に出てきた。

 わざととしか思えない行為に、悲しくなる。

 やっぱり、女の子たちから嫌われてるのかな……。

 まさか足をかけられると思っていなくて、私はまんまと引っかかってしまった。

 勢いをつけて走り出したせいで、結構なスピードで前に倒れる。

 反応が遅れていたら、ケガしてたかも……よかった。

 よいしょ、っと……。

 即座に手を前に出し、転ばないように地面を押した。

 飛び込み前転のような形で、転ぶのを回避する。



「……え」



 隣の女の子から、そんな声が漏れたのが聞こえた。

 まわりに立っていた子たちも、呆然とこっちを見ている。