総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



「さー、なんか案内してるみたいだし、生徒会の仕事中かなんかじゃない?」

「舜様が汚れるから近づかないでほしい〜」



 くすくすと笑い声が聞こえて、恥ずかしさと舜先輩への申し訳なさで視線を下げる。

 私みたいなちんちくりんが隣を歩いてすみません……!

 そう心の中で謝罪した時、舜先輩が口を開いた。



「気にするな。品のない女子生徒もいるが、なんとでも言わせておけ」



 あれ……?聞こえていたんだ……。

 きっと舜先輩にとって、騒がれるのは日常茶飯事だろうな。

 こんなに顔が整っているから、当然か……。