「……っ、はぁ……」



 会長さんは苦しそうに呼吸をしていて、額には汗が滲んでいる。



「ど、どうしよう……」



 今すぐに助けを呼ばなきゃと思ったけど、そういうわけにはいかないことに気づいた。

 私がこの寮で暮らしていることは極秘。

 私が助けを呼んだら、不審がられるに決まってる……!

 保健室の先生を呼びに行こうも、どうして私がここに会長さんが倒れていたことを知っているのかと疑われるのは明白で……。

 身動きが取れない状況に、途方にくれてしまう。

 あっ……舜先輩がいれば……!

 そう思って、すがりつく思いで家のインターホンを押したけど、応答はなし。

 まだ帰ってきてない……。

 いつ帰ってくるかも、わからないよねっ……。

 このまま放っておくわけにもいかないしっ……。


 ……よし。